近年では多くの企業がCSR活動を実施していますが、中でも教育を目的に子どもや学生を対象にしたCSR活動は「教育CSR活動」と呼ばれています。
教育CSR活動の対象は小学生の中学年〜高学年の子どもたちに設定されがちな一方で、高校生を対象としたCSR活動にもさまざまなメリットが存在しています。
今回の記事では、高校生を対象にしたCSR活動を実施するにあたり、押さえておきたいポイントやメリット、事例などをご紹介します。
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企業がCSR活動を実施するにあたり押さえておきたい高校生の特徴4つ
高校生に対してCSR活動を実施する場合、まずは「CSR活動を実施する対象」という視点から、以下4つの特徴を理解しておく必要があります。
- 学生の学力が近い
- 卒業後の進路選択が似ている
- 社会経験や企業に対する知識が少ない
- 難易度の高い問題に自由な発想で取り組める
①学生の学力が近い
一般的な公立の小中学校では入試が存在していませんが、高校では基本的に学力による入試が設けられています。したがって同じ高校に通う生徒同士の学力は、小中学校と比べて近くなる傾向にあります。
教育CSRを実施する際には、生徒に対して自社の説明をしたり、生徒に考えてもらったりする機会も多くあります。もちろん理解力や思考力と入試で測られる学力は同じ力ではありませんが、対象とする生徒の学力が揃っていることで、活動が進めやすくなるという側面もあります。
②卒業後の進路選択が似ている
公立の小中学校に通う場合とは異なり、高校の場合、生徒は各高校の特徴を理解しつつ自らの意志で入学をします。したがって卒業後の進路についても、就職か進学かといった大きな方向性だけではなく、どのような企業に就職するのかや、どのような学校に進学するのかといった細かい方向性まで似ていることが多いです。
CSRの観点で言えば、卒業後の進路に関わる情報やプログラムを提供すると、生徒に興味を持ってもらいやすくなります。卒業後の進路選択が似ているということは、活動を成功に導く大きなポイントであると言えるでしょう。
③社会経験や企業に対する知識が少ない
大学生の場合は自由に就職活動をする生徒がほとんどで、低学年のうちから多くの企業に接触している人も少なくありません。一方で高校生は大学生と比較すると、そもそも進学を目指しており就職を検討していない、検討していたとしても情報収集のルートが限られているなど、社会経験や企業に対する知識が少ない傾向にあります。
したがって高校生の時点で接触した企業については、膨大に接触した企業の1つとしてではなく、何かしら印象に残りやすくなります。
④難易度の高い問題に自由な発想で取り組める
高校生よりも社会経験が多い大学生の場合、何か考えやアイディアを出してもらうとなると、良くも悪くもコストや実現可能性、企業からの評価といった点が意識されたアウトプットが出てきがちです。また小中学生を対象とした場合、基礎的な思考力が未発達で、実社会に即した課題に取り組ませるには難易度が高すぎます。
その点高校生は、基礎的な思考力と柔軟な発想力のバランスが取れていると言えます。したがって実社会に即した難易度の高い課題であっても、前提となる要件を押さえつつ自由な発想でアイディアを出すことができます。
企業が高校生に対してCSR活動を行う4つのメリット
企業が対外的なCSR活動を実施する際にまず重要なのは、企業としてどのように社会に貢献できるのかを考えることです。一方で、高校生に対してCSR活動を実施することで得られる企業にとっての4つのメリットについても、併せて押さえておく必要があります。
- 採用につながりやすい
- 未来の市場を創造できる
- 若い世代との意見交流ができる
- 社内活性化につながる
①採用につながりやすい
高校生を対象としたCSR活動は、小中学生を対象としたり、教育以外のCSR活動をしたりする場合よりも、より採用に直結させることができます。高卒採用を実施している企業であれば、高校生にとっても企業と接点を持てる場は重要な機会です。業界事情や業務内容がイメージできるような内容を提供することで、直接的に採用に寄与させることができます。
高卒採用の詳細については「高卒採用における注意点とは?独自のルールやスケジュールをご紹介」でご紹介しています。
高卒採用を実施していない企業にとっても、高校生に対するCSR活動をすることで、採用力を高めることができます。
高校生が進学先を選択する際には、程度の差はあれ将来の職業を意識した選択をすることがほとんどです。高校生のうちから接触をしておくことで、生徒が自社での活躍を前提とした進学先を選択する可能性もあります。また高校生は企業と接触する機会が少ないため、高校生のうちから自社に興味を持ってもらうことで、大学生で本格的に就職先を検討する際にも候補に入りやすくなります。
②未来の市場を創造できる
高校生に対してCSRを実施することで、若い世代に自社製品やサービスを知ってもらうことができます。業界や商材にもよりますが、飲食物や日用品であれば、高校生はすでにターゲットにできる可能性もあります。また価格帯が高い商材であっても、遠くない将来には自社の顧客候補になる世代です。彼らへの認知度・好意度を高めることで、現在・将来の顧客獲得につながります。
③若い世代との意見交流ができる
高校生に対して、自社商品やサービスと関連づけた考えやアイディアを出してもらうことで、彼らの視点やニーズを理解することができます。そこで得た視点をマーケティング活動や商品開発に活かすことで、若い世代のニーズを捉えた商品展開をすることができます。
また高校生から出た自由で柔軟な発想は、自社の活動や新サービスの開発などに活かせる可能性もあります。
④社内活性化につながる
高校生という若い世代と接することで、初心に返ったり活力をもらったりすることができます。また高校生は社会経験がほとんどないため、自社の説明をする場合には高校生でもわかりやすいように工夫する必要があり、改めて自社の事業内容や魅力をわかりやすく整理する機会となります。
さらには「高校生に対するCSR活動」という本業とは異なる活動に取り組むことで、普段関わらない人との交流が増えたり、携わる人自身の強みや特徴を新たに発見したりといったメリットも得られます。
高校生に向けたCSR活動の例
一口に「高校生に向けたCSR活動」と言っても、具体的な活動にはさまざまな種類があります。それぞれの詳細や特徴を理解しつつ、自社で実施する活動を選択すると良いでしょう。
- 出前授業の実施
- 職場見学の受け入れ・実施
- 職場体験の受け入れ
- インターンシップの受け入れ・実施
- 教材提供
- 奨学金・寄付
①出前授業の実施
企業が学校に出向いて生徒を対象に出前授業を実施するといった方法は、最もスタンダードな教育CSR活動の1つです。高校生に対して新たにCSR活動を実施する際にも、ぜひ検討すると良いでしょう。
近年では実際に企業が学校に足を運ぶ形式ではなく、オンラインで開催するケースも増えてきています。プログラムの内容や得たい効果、リソースなどを加味して形式を決めると良いでしょう。
詳細は「【事例6選】出前授業の実施方法!企業のメリットと検討・準備すべきポイント」「【事例7選】出前授業を高校で実施!企業が知っておきたいポイントとメリット
」で解説をしています!
②職場見学の受け入れ・実施
工場や実際に社員が働いている現場を見学してもらう職場見学は、企業の負担を最小限に抑えながら実施できる教育CSR活動です。高校生にとっても、将来的に自身が働くイメージを具体的に膨らませることができるため、有益な経験となります。
ただし高卒採用の一環として夏休み期間に実施する「応募前職場見学」は、高校生にとっても貴重な機会ではあるものの、「CSR」という趣旨からは外れます。CSRとして実施する場合は、高校生が将来的な進路選択をしたり、視野や知見を広げたりする一助になるようにと、あくまで社会貢献を第一目的に、職場見学の受け入れをするようにしましょう。
③職場体験の受け入れ
職場体験は職場見学とは異なり、生徒に実際の仕事内容を体験してもらうプログラムです。職場体験では体験用の業務を用意する場合もありますが、実際の業務を一部任せる場合も多いです。後者の場合、生徒が行う業務の品質担保が課題になりがちではありますが、品質の担保ができれば企業にとっても助かる取り組みとなります。
なお職場体験は、主に中学校の教育課程として位置付けられており、新型コロナウイルス感染症拡大前である令和元年度における公立中学校2年生の実施状況は97%(※)と、ほとんどの公立中学校で実施されています。高校生向けに職場体験を実施する場合は、高校生を対象にしていることを明確にアピールすると良いでしょう。
※出典:国立教育政策研究所 生徒指導・進路指導研究センター「令和元年度(平成31年度)職場体験・インターンシップ実施状況等結果(概要)」
④インターンシップの受け入れ・実施
インターンシップとは、自己の適性や仕事内容の理解を目的として実施される就業プログラムの総称です。職場見学や職場体験もインターンシップの一部と言えますが、インターンシップの内容は、テーマを提供して4~6人程度のグループでディスカッションをしてもらうグループワークを設けたり、アルバイトのように長期間に渡って実務に取り組ませたりなど、多岐に渡ります。
一般的にインターンシップは、大学新卒採用を目的に大学生に対して実施するプログラムですが、近年では高校生を対象にインターンシップを実施する企業も増えています。高卒採用のみを目的とせず高校生に対するキャリア教育の一環としてプログラムを提供することで、CSRの活動として位置付けることができます。
インターンシップの受け入れについては、「【事例あり】企業が高校生インターンシップを受け入れる方法とその効果」で詳しくご紹介しています!
⑤教材提供
自社の事業内容を生徒向けにわかりやすくまとめた冊子や、自社の事業に関連する内容を学ぶことができる自作のゲームを学校に配布するなどといった教材の提供も、CSR活動の選択肢として考えられます。
教材提供は、一度教材を作成すると以降はマンパワーがかからずに実施することができます。したがって提供する対象も、低コストで広げることができます。一方で直接的なコミュニケーションが発生しない分、教材の魅力が高くないと生徒に受け入れられづらくなるという注意点もあります。
⑥奨学金・寄付
奨学金制度の設置や寄付といった金銭的な支援についても、教育CSR活動として考えられる選択肢の1つです。高校生に対する奨学金制度を設置する場合は、自社事業と親和性のある学科の高校生を対象とする、自社事業の領域における作文を課すなど、自社の事業内容と関連づけた制度を設計すると良いでしょう。
寄付をする場合は、NPOをはじめとした寄付団体に寄付をするのが安心でスムーズな方法となります。特に認定NPO法人に対してであれば、寄付をすると税制上の優遇が受けられるというメリットもあるため、積極的に検討すると良いでしょう。
高校生に向けたCSR活動のポイント・注意点4選
様々なメリットや具体施策がある高校生に向けたCSR活動ですが、押さえておくべきポイントや注意点もあります。以下4つをしっかりと理解した上で、自社の活動を実施するようにしましょう。
①高校生・学校側の視点に立つ
まずは大前提として、相手の立場に立って物事を考え、推進するように心がけましょう。高校生は社会経験が少ないため、社会人であれば多くの人が知っている基礎的なことなども、知らない・わからない可能性が高いです。できるだけわかりやすい言葉遣いや、丁寧な説明などをするように心がけましょう。
またここで注意したいのは、「相手」には高校生だけではなく、学校の先生も含まれているという点です。高校生のほとんどは18歳未満の未成年で、守られるべき対象です。そのため企業が高校生に接触をする際には、学校を通した方がスムーズなことも多いです。
高校を通してその学校に通う生徒全員を対象に活動をする場合はもちろん、特定の高校生に対して活動を展開する場合にも、学校の先生とのコミュニケーションは検討に入れた方が良いでしょう。
②学習指導要領の内容を意識する
①の「学校側の視点に立つ」にも通じる話ですが、高校生に対してCSR活動を実施する場合は学習指導要領の内容を意識すると良いでしょう。特に出前授業の実施や教材提供など、学校を通した施策を実施する場合は、学習指導要領の内容に沿っていると、学校の先生も受け入れやすくなります。
学習指導要領はおよそ10年に1度の頻度で改訂が行われており、高校においては直近では2022年度から新しい学習指導要領が全面展開されています。新学習指導要領では「社会に開かれた教育課程」が理念として掲げられており、新たな教科として「総合的な探究の時間」が設けられました。
「総合的な探究の時間」は、通称「探究学習」と呼ばれています。探究学習とは、日常生活などを通じて自ら課題を設定し、解決に向けて情報を収集・整理・分析したり、周囲の人と意見交換・協働したりしながら進めていく学習活動のことです。
探究学習については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
探究学習は生徒に探究の題材を提供する、意見交換に協力するなど、企業が参画しやすい領域です。学校の先生としても企業の協力を求めていることが多いため、探究学習と絡めたCSR活動の施策を展開することで、学校側にも歓迎されやすくなります。
③将来のキャリアや進学を見据えた内容を提供する
高校生を対象にCSR活動を実施する場合は、将来のキャリアや進学を見据えた内容を提供すると良いでしょう。小学生などであれば純粋な好奇心から何に対しても興味を持ってもらいやすいですが、高校生の場合はどうしても、自身のキャリアや進学に対する興味関心が強いです。
自社で提供する内容が、どのような進路を検討している生徒にとって、どのようにメリットのある情報・経験なのかをしっかりと言葉で伝えることで、生徒の取り組み姿勢も大きく変わります。
キャリア教育については、以下の記事で詳しくご紹介しています。併せて参考にしてください。
④自社で達成したい目的・目標を設定する
大前提としては社会貢献として実施する教育CSR活動ですが、自社で達成したい目的・目標をしっかりと設定しておくのも重要なことです。具体的な目的は「企業が高校生に対してCSR活動を行う4つのメリット」を参考に、自社の課題と照らし合わせて設定すると良いでしょう。
またCSR活動の成果は直接的には数値に現れないことも多いため、目標を立てるのは難しいと思われがちです。一方で活動の成果を振り返り改善に活かすためには、事前の目標設定が欠かせません。まずは「何校で出前授業を実施する」「職場体験を何人受け入れる」など、測定しやすい指標でも良いので目標を設定すると良いでしょう。
企業が実施する高校生に向けたCSR活動の事例4選
実際に企業がどのように高校生に対してCSR活動を実施しているのか、事例を4選ご紹介します。ぜひ参考にしてください!
①株式会社ポポラマーマ|教材提供・出前授業の実施
スパゲティ専門店を運営している株式会社ポポラマーマでは、当メディアを運営する私たちStudy Valleyが提供している「TimeTact」を通し、高校生に対して探究学習の支援をしています。
具体的には探究学習のテーマとして「外食業界における商品開発の重要性を踏まえて、リーズナブルな新商品を開発しよう」「食材ロスを減らすアイディアを出そう」といった自社課題や、自社課題に取り組むためのインプット資料を高校生に提供しています。また自社課題に取り組んだ生徒の「探究成果発表会」に参加するという形式で、出前授業を実施しています。
「探究成果発表会」の様子はこちらの記事でご紹介しています!
②UCCジャパン株式会社|教材提供
コーヒー関連事業を展開するUCCジャパン株式会社では、「人と世界を結ぶコーヒーの物語」というESD探究プログラムの教材提供をしています。映像やワークシート、スライドなど様々なコンテンツを用意しており、「SDGs」や「国際理解」などさまざまな教科で活用ができるプログラム設計をしています。
https://www.career-program.ne.jp/ucc/casestudy/
③菅公学生服株式会社|職場体験・インターンシップの実施
スクールウェア、スポーツウェアなどの製造販売を手がける菅公学生服株式会社では、中学校・高校を対象とし、職場体験・インターンシップを実施しています。学生服や自社の歴史、ビジネスマナーなどのレクチャーや、座談会、「制服(または体操服)のデザインを考えよう」といったテーマでのプラン作成、発表など、幅広いプログラムを提供しています。
https://kanko-gakuseifuku.co.jp/media/yell_project/internship
④株式会社ネットプロテクションズ|インターンシップの実施
後払い決済サービスを提供している株式会社ネットプロテクションズでは、中学生・高校生を対象にグループワーク型のインターンシップを実施しています。ネットプロテクションズではミッションとして「つぎのアタリマエをつくる」を掲げており、インターンシップにおいても「自分たちが「つぎのアタリマエ」として実現したい社会に近付くための持続可能な仕組みを立案せよ」というテーマを設定しています。
https://corp.netprotections.com/recruit/thinkflatcamp2024/
CSRの枠を超えた教育投資ができる探究サポートプラットフォーム「TimeTact」
当メディアを運営する私たちStudy Valleyは「社会とつながる探究学習」を合言葉に、探究学習サポートプラットフォーム「TimeTact」を提供しています。
探究学習とは、日常生活などを通じて自ら課題を設定し、解決に向けて情報を収集・整理・分析したり、周囲の人と意見交換・協働したりしながら進めていく学習活動のことです。 高等学校では「総合的な探究の時間」などの科目において、探究学習を導入した授業が行われています。
探究学習の詳細については、こちらの記事でご紹介しています。
「TimeTact」とは?
「TimeTact」とは、全国の教育機関を対象とし、主に高等学校に導入されている探究学習サポートプラットフォームです。「TimeTact」を通して、全国の教育機関様に対しては探究学習の実施をサポートする機能を、企業様に対しては生徒に自社の課題に取り組んでもらう場・機会を提供しています。
「TimeTact」を導入いただいた企業様は、自社の課題を探究テーマとして、自社概要や事業内容をインプット資料としてコンテンツ化し、授業の教材として「TimeTact」を通じて生徒へ提供できます。それにより、生徒に自社概要や事業内容を閲覧してもらったり、自社課題に取り組んでもらうことができます。
自社課題に取り組んだ生徒に対しては、「TimeTact」を通して成果へのコメントをすることができます。また生徒の発表を聞いたり、フィードバックをしたりする探究学習成果発表会を開催し、生徒と直接交流することもできます。
探究学習成果発表会の例はこちらでご紹介しています。
「TimeTact」の導入により社会貢献・CSRの取り組みができる
「TimeTact」は社会貢献・CSRの領域に取り組みたい企業様に、ぜひ導入いただきたいサービスです。企業様が「TimeTact」に自社課題を掲載することで、生徒は社会や企業が抱える生きた課題に触れることができます。また自社課題に取り組んだ生徒に対してコメントをすることで、生徒の思考力や視座を高めることに寄与できます。
企業様は「TimeTact」を通して、自社の事業特性を活用しつつ、教育という領域で社会に対して貢献をすることができます。
「TimeTact」の導入によりCSRの枠を超えた教育投資を
「TimeTact」は、生徒が自ら課題を解決する「探究学習」をサポートするサービスです。「TimeTact」に企業様の課題を掲載する際には、「生徒が主体的に取り組めそうな課題の難易度か」「企業様が最終的に達成したい目的も達成できそうか」などをしっかりと設計しています。
自社課題に取り組んだ生徒は、表面的ではなく、事業や仕事の内容、取り組んでいる課題などを深く理解することができます。したがって「TimeTact」を導入することで、「社会的な責任を果たす」というCSRの領域を超えて、投資のように様々なメリットを得ることができます。
未来の市場を創造
探究学習に参画することで、若い世代に自社製品やサービスを知ってもらう機会となり、将来の消費者との関係構築にも寄与します。
採用競争に勝つブランディング
近年では「企業の社会的責任」に対する注目が集まっており、「世の中の役に立ちたい」「社会貢献がしたい」と考えている求職者も少なくありません。
「TimeTact」を通して教育支援に参加することで、社会貢献性の高い企業としての認知が高まり、優秀で意欲的な人材の採用が期待できます。
社員のやる気を刺激—教育支援で見える社内活性化の効果
企業課題を探究テーマとして学生と一緒に考えることで、仕事への満足度や企業への帰属意識を強化し、社内活性化と生産性の向上が期待できます。
イノベーションへの架け橋
探究学習に投資することで、若者の創造性と企業の新技術や新サービスが結びつき、イノベーションの土台を構築することができます。
最小限のリソースで導入できる
当社では、採用・認知向上・社内活性化の課題抽出から、探究テーマの設定および、探究学習における取り組みまでの一切をサポートしています。企業様には最小限のリソースで取り組んでいただけます。
詳細は「TimeTact」の企業様向け紹介ページをご確認ください!
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【この記事の監修者】
田中 悠樹|株式会社Study Valley代表
東京大学大学院卒業後、ゴールドマンサックス証券→リクルートホールディングスに入社。同社にて様々な企業への投資を経験する中で、日本の未来を変えるためには子どもたちへの教育の拡充が重要であると考え、2020年に株式会社Study Valleyを創業。
2020年、経済産業省主催の教育プラットフォームSTEAM ライブラリーの技術開発を担当。
2024年、経済産業省が主催する「イノベーション創出のための学びと社会連携推進に関する研究会」に委員として参加している。