地元・江戸川区の企業と連携し探究学習を行っている学校法人 守屋育英学園 関東第一高等学校(東京都江戸川区、以下、関東第一高校)は、2024年11月20日(水)、株式会社TOKYO23が運営する東京23FC(本社:東京都江戸川区)、株式会社Study Valley(本社:東京都江戸川区、以下、Study Valley)とともに探究学習成果発表会を実施しました。
関東第一高校では2022年4月より始まった「探究学習(総合的な探究の時間)」を活用し、江戸川区の地域課題に取り組む地域探究を行っています。2023年4月からはStudy Valleyが提供する探究学習サポートプラットフォーム「TimeTact」を通し、江戸川区の企業がTimeTact上で提供している企業課題に挑戦しています。
今回は、関東第一高校の1年生が2024年度の2学期から探究学習として取り組んできた、東京23FCの企業課題に対する成果を発表する会として開催されました。生徒は「どうすればもっと地元に愛されるチームが実現できるか、考えてみよう!」という実際に東京23FCで検討されているテーマで、東京23FCの皆さまやStudy Valley社員に対してプレゼンテーションをし、東京23FCの皆さまからフィードバックを得ました。
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探究成果発表会 概要
関東第一高校 100周年サイトより
日時 | 2024年11月20日(水) |
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会場 | 関東第一高校 |
発表者 | 関東第一高校特別進学コース1年生120名 |
内容 | 関東第一高校の生徒が探究学習として取り組んできた東京23FCの企業課題に対する成果を、東京23FCの皆さまやStudy Valley社員に対して発表する |
テーマ | 「どうすればもっと地元に愛されるチームが実現できるか、考えてみよう!」 |
探究学習とは
探究学習とは、日常生活などを通じて自ら課題を設定し、解決に向けて情報を収集・整理・分析したり、周囲の人と意見交換・協働したりしながら進めていく学習活動のことです。複雑で変化の激しい時代の中で、様々な状況に向き合い、他者と協業しながら課題を解決していく能力を養うことが主目的に置かれています。
2018年に発表された新学習指導要領により、2022年から全国の高等学校において「総合的な探究の時間」が必修化されています。
探究成果発表会の内容
今回の学習では生徒が10人程度のグループに分かれ、「どうすればもっと地元に愛されるチームが実現できるか、考えてみよう!」というテーマに取り組みました。
あるグループでは「新しいキャラクターを作り、着ぐるみマスコットやグッズの展開をする」というアイディアを出していました。「東京23FCですでに活用されているキャラクターの着ぐるみを作れば良いと考えたが、誕生秘話インタビュー記事を読んだところ、そのキャラクターでの着ぐるみ作成は難しいとわかった。着ぐるみを作成すると制作コストや保管コストなどがかかるため、クラウドファンディングなどで補うと良さそう」と発表していました。
東京23FCの石井さんからは「東京23FCでもすでにキャラクターは活用しているが、別の方向性・活用方法から新しいキャラクターを作るのも面白いと思った。記事を見つけてきてしっかり読み込む、具体的な制作コストやメリットデメリットまで考えるなど丁寧に深掘りができていて、良い発表だと感じた。」などのコメントをいただきました。
また別のグループでは「SNSで選手の日常生活や練習風景などを発信する」というアイディアを出していました。「背景を細かく発信することで、Jリーグに昇格したときにもストーリーとして振り返り、感動を届けられる」と発表していました。
東京23FCの石井さんからは「同じような施策はやっているが、『昇格のストーリー』というコンセプトをしっかりと据えてやると、感動的なコンテンツになると思った。コストなどの実現可能性も考えられており、参考にしたいと思った」などのコメントをいただきました。
参加者の感想
生徒の感想
自分たちが日々過ごす中で一番の情報源はSNSなので、SNSを活用してファンを増やす方法を考えるのは楽しかった。日ごろからSNSに慣れ親しんでいる視点で企業のアカウントを見てみると、いろいろなアイディアや改善策が思いついた。
関東第一高校 先生のコメント
「SNSの活用」「キャラクターの作成」など大枠で見れば同じようなアイディアが多かったものの、詳しく見ると着眼点やこだわりポイントが異なっており、各グループのオリジナリティが出ていました。生徒たちも、同じようなアイディアであっても自分たちの着眼点やこだわりを堂々と発表しており、限られた時間の中でもしっかりと詳細を考えられたという自信が垣間見えました。
探究学習の発表に限らず社会に出てからも、提示されたお題に対して他人事のような姿勢ではなく、自分たちが熱量を持ってやりたいと思えるような回答を出すことが大切だと考えています。その点どのグループも、自分たちが普段慣れ親しんでいるSNSやキャラクターなどから生き生きとアイディアを考えていました。高校生ならでは、自分たちならではの発想を大切にする姿勢は、今後の学習や社会でも活かしてほしいです。
東京23FC様のコメント
どのグループもSNSや動画の活用に言及しており、若年層における昨今のトレンドなんだと改めて強く認識させられました。SNSや動画にリアルに触れている人からの発表だったので、施策を実施した際の反響イメージをつけることができました。取り組みたいと思っていてもなかなか着手できていなかった施策も多く、改めて実施を検討したいです。
そしてこの2~3ヶ月間、東京23FCについて調べたり考え続けたりしてもらえたこと自体、やはり大変ありがたいと感じました。私たちのホームスタジアムは関東第一高校と同じく江戸川区にあるため、ぜひ試合会場にも足を運んでもらい、自分たちのアイディアがどのように活かせそうか、より良くできそうな点はあるか、答え合わせの感覚で考えてもらえればなと思います。
Study Valley 担当者のコメント
これまでに東京23FCで取り組んできたことを調べたり、他クラブの取り組みと比較したりなどしっかりと分析をした上で提案ができており、学習の成果が出ていると感じました。どのグループも提案の背景まで詳しくプレゼンをしており、レベルの高さと熱量が伝わってきました。
今回の学びを踏まえて、以降は別企業様の課題に取り組んでいただきます。本発表会でいただいたコメントを以降の学習にも取り入れられるよう、またご参画いただく企業のご担当者様にも前向きに取り組んでいただけるよう、引き続きしっかりとサポートをしてまいります。
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【この記事の監修者】
田中 悠樹|株式会社Study Valley代表
東京大学大学院卒業後、ゴールドマンサックス証券→リクルートホールディングスに入社。同社にて様々な企業への投資を経験する中で、日本の未来を変えるためには子どもたちへの教育の拡充が重要であると考え、2020年に株式会社Study Valleyを創業。
2020年、経済産業省主催の教育プラットフォームSTEAM ライブラリーの技術開発を担当。
2024年、経済産業省が主催する「イノベーション創出のための学びと社会連携推進に関する研究会」に委員として参加している。