教育CSR

【導入事例】探究学習を通して若年層へのマーケティング・販促・好意度醸成が可能に!株式会社ポポラマーマ様

株式会社ポポラマーマは東京都江戸川区に本社を置き、ゆであげ生パスタ専門店「ポポラマーマ」・その他飲食店の経営、およびフランチャイズチェーンを運営する企業です。1994年12月3日に江戸川区葛西で創業し、創業30周年を迎えた2024年9月現在では80店舗を展開しています。

https://www.popolamama.com/company/index.html

ポポラマーマ様に「TimeTact」を導入いただいたのは、3年前の2021年。探究学習の教材として実際に自社で検討されているテーマ「リーズナブルな新商品の開発」「食品ロス対策と顧客満足度のバランスをとるには?」をTimeTact上に掲載し、全国の高等学校に提供しています。また生徒が自社テーマの探究成果を発表する会に出席する出前授業を計4校で実施するなど、さまざまな取り組みをされてきました。

今回のインタビューでは、ポポラマーマ様がTimeTact導入前に抱えていた課題やTimeTactを導入して得られた成果について、教育トレーニンググループマネージャーの木村様に語っていただきました。

■課題
若年層に対するコミュニケーション難により販促・採用に課題感

■成果
・質の高い販促が可能に
・高卒新卒者を1名採用
・高校の先生とのコネクション形成
・企業説明の表現ブラッシュアップ
・社内活性化

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導入前の課題:若年層に対するコミュニケーションの難しさ

ーーTimeTactを導入する前はどのような課題感を抱えていたのでしょうか?

ポポラマーマは今日まであらゆる方々にご支援・ご指導いただき、今年で創業30年を迎えます。TimeTactに関わる課題で言うと、若年層に対するコミュニケーションの難しさを感じていました。具体的には「販売促進のノウハウ不足」「アルバイト・新卒採用の難しさ」という創業から長い年月が経っているからこその課題も抱えてました。

販売促進のノウハウ不足

ーーまずは販売促進のノウハウ不足について、詳しくお伺いできますか?

私たちは創業以来、「ご来店いただいた1人ひとりに、次回の来店動機を絶対に持って帰っていただきましょう」という心構えで、お客様をとても大切にしてきました。一方で新しいお客様にご来店いただくための取り組みはこれまであまり進めておらず、外向けの宣伝ノウハウが社内にほとんど存在していませんでした

ーーお客様を大切にする心構え、とても素敵で感銘いたしました。

ありがとうございます。しかし創業から月日が経ち、店舗数を拡大していくにつれて、やはりお客様の間口を広げていきたいという課題が出てきました。私たちがメインのお客様として現在ターゲットにしているのは30〜50代の女性ですが、高校生・大学生といった若い世代にもご来店いただきたい。一方で販売促進のノウハウがなく、若い方々にどのようにアプローチをすれば価値を感じていただけるのかがいまいち掴めずにいました。

アルバイト・新卒採用の難しさ

ーーアルバイト・新卒採用の難しさについてはいかがでしょうか?

販売促進に加えて、アルバイトの方々や新卒採用の候補者に対するコミュニケーションについても課題を感じていました。創業から30年近くも経つと、本部の人間も当時は20代でしたが今では50代になり、若い方々との隔たりができてしまいがちです。

一方でアルバイトの方々は高校生が多いため、どのようなお店であれば高校生が働きたいと思ってくれるのか、どのようなコミュニケーションなら良い印象を持ってもらえるのかなどは、ぜひ高校生と情報交換をして知りたいと考えていました。

また高卒・大卒の新卒採用についても、難しさを感じていました。大卒新卒採用となると、時間とお金をかけてもなかなか成果につながらず、かといって中途採用に振り切ってしまうとどんどんプロパーがいなくなってしまう。そういった中で大卒と併せて高卒新卒採用についても力を入れるように少しずつ舵を切っていこうと考えていましたが、高卒採用のノウハウがあるわけでもありませんでした

導入効果①:探究学習を通して質の高い販売促進ができた

ーーTimeTact導入後の効果はいかがでしたか?

探究学習のテーマとしてポポラマーマを扱ってもらうことで、全国の高校生にポポラマーマについて調べていただけるというのは大変ありがたいことです。また調べていただくことで興味を持ってもらえるため、販促の質もとても高いと感じています。

「ポポラマーマ」を全国の高校生に調べてもらえる

ーー確かに探究テーマとして企業課題に取り組むとなると、情報収集としてその企業さんのサイトはほとんど全員が見に行きますね。

販売促進について、まず目指すべきはいきなりご来店いただくことよりも、若い世代にポポラマーマを広く知ってもらうことだと考えています。その点TimeTactを導入して全国の高校生にポポラマーマの課題に取り組んでもらったことで、「ポポラマーマ」という名前が少しずつ学生さんたちの中に広まっているのは、とても良い結果になっていると思っています。

TimeTact上に掲載されているポポラマーマ様の企業課題イメージ。「ポポラマーマとは?」「生パスタの特徴」などを資料として掲載した上で、「リーズナブルな新商品開発」「食品ロス対策と顧客満足度のバランスをとるには?」といった課題に取り組んでもらっている。


特に感動したのは、まだポポラマーマが出店していない沖縄県の学校までポポラマーマの課題に取り組んでおり、
TimeTactを通じてポポラマーマを知ってもらえたことです。さすがに学校に出向いて発表を聞きに行く機会はありませんでしたが、遠方で本当にうちのお店がないような地域でもTimeTactを通じてうちのことを調べて探究学習の題材にしてくださったので、それはとても良かったなって。

販促券の回収率も非常に高い

また学校に出向いて生徒の発表を聞くと、実際にポポラマーマのお店にご来店いただいたり、ポポラマーマの麺を購入いただいたりしているんですね。それでも十分に販促につながっていますし、発表していただいた生徒の皆さまには割引券を配布しているのですが、とても回収率が良いんですね。

実際に学校に出向き、生徒の発表に対してコメントをする木村様。当日の様子は以下記事にてご紹介しています。

【レポート】江戸川区の企業「ポポラマーマ」が提供する課題を探究してきた関東第一高校1年生、最終成果を発表

ーー最近でも実際に出前授業を実施した学校で、割引券を配っていらっしゃりましたよね。やはり回収率が良いんですね!

圧倒的に良いですね。最近ではチラシ撒きやポスティングもしていますが、回収率は0コンマいくつの世界。それに対して生徒の皆さまにはポポラマーマのことを調べて興味を持っていただけているので、懐に入り込んで販売促進ができていると言いますか。回収率を定量的に測定できているわけではないのですが、その違いは大きいと思います。

さらには高校生となると1人で行動することも増えますが、やはりお店に来店するとなるとお友達や家族の方と一緒にという場合も多いです。そうなると「お客様がお客様を呼ぶ」というところにも発展するので、とても良い販促になるなと。「お父さん、ちょっと授業でポポラマーマっていうお店を調べてるから、ご飯食べに行こうよ」、そこに割引券もあれば、さらに行きやすくなるでしょうし。そういうメリットはありますよね。

まず「ポポラマーマ」という名前を呼んでもらうことがどれだけ大変かという中で、ただ名前を知ってもらうだけではなく、うちのことを調べて興味を持った上で来店いただける。これから人口が減少し、販促も数より質で勝負した方が成果が出るようになっていく中で、探究学習を通して懐に入って販促をするのはとても良い施策だと思います。

導入効果②:採用面でも成果や気づきを得られた

ーー採用面での成果はいかがでしたでしょうか?

探究学習としてポポラマーマの課題に取り組んだわけではない生徒さんを1名、高校新卒社員として採用することができました。探究学習を通して生徒さんに知ってもらえることはもちろん、高校の先生とのコネクションが持てることで先生から生徒さんに求人をご紹介いただけるのも大きなメリットだと感じています。

ポポラマーマの課題に取り組んだ生徒以外からの採用

TimeTactを通して探究学習に参画した結果、発表会に出向いた高校の生徒さんを1名採用することができました。ポポラマーマの課題に取り組んだのは高校2年生、この生徒さんは当時3年生と、生徒さん自身が課題に取り組んだわけではなかったのですが、高校の先生にご紹介いただき採用に漕ぎ着けることができました。

ーー高卒採用においては生徒さんに興味を持ってもらうことと同じかそれ以上に、高校の先生に知ってもらって生徒さんに紹介してもらうことが大切になりますよね。

そうですね。その点、先生とコネクションを持てるのは大きいかもしれないですね。発表会に出向いた4校全校で就職課の先生にも挨拶をさせてもらったのですが、ただ郵送でパンフレットを渡したり、人事の担当者が「よろしくお願いします」と訪問したりするだけよりも印象に残りやすくなりますよね。

生徒さんにとっても、探究学習を通してポポラマーマのことをしっかりと調べた上で進路選択をするのは、ただ単にパンフレットや求人票を見て選択をするよりも納得感などがきっと別次元ですよね。実際に課題に取り組んだ生徒の方からも、採用ができると良いなと思っています。

コミュニケーションのブラッシュアップ

ーー若手とのコミュニケーションについてはいかがでしょうか?

若手向けのコミュニケーションをブラッシュアップできているという点でも、TimeTactを活用して良かったと感じています。ポポラマーマの説明をTimeTact上に掲載して、それを読んだ生徒さんが課題に取り組む、そして生徒さんのアウトプットはTimeTact上で確認できるという流れなのですが、生徒さんのアウトプットはある意味私たちの企業説明へのフィードバックなんですよね。

例えば私たちは生パスタの専門店を展開していますが、「新メニューを開発する」という課題において乾麺を使った新メニュー案が生徒さんから上がってくるのであれば、それは「私たちが生パスタ専門店だ」ということが伝わっていないということになります。であれば、どのような資料を作れば生徒さんに伝えたい情報や与えたい印象が伝わるのか、加筆修正をする必要がありますよね。そのような試行錯誤を経て、私たちが伝えたい情報や与えたい印象がしっかりと伝わるような表現に洗練されていくんです。

ーー確かに生徒たちのアウトプットは、企業説明資料への理解度を測る目安になりますよね。

もちろんTimeTactを通して試行錯誤した表現は、TimeTact以外でも採用活動、会社のホームページなどあらゆる場面で活用することができます。企業からの発信に対してフィードバックをもらえる機会ってあまりありませんから、そういった面でも大きな成果ですね。TimeTactは生徒さんのための教材ですが、実は企業にとっても教材になっていて、掲載している企業説明のパートは企業にとって成果物発表の場なのかもしれません(笑)。

導入効果③:社内活性化も副次的なメリット

ーーそのほか当初感じていた課題に対する成果以外にも、得られたメリットなどはありましたか?

課題に対する成果だけではなく、社内活性化という副次的なメリットも得ることができました。発表会に参加した時の様子は社内報などで社内にも公開するのですが、まずは「ナイス販促!」という明るい雰囲気になりますよね。また大勢の生徒さんの前で私たちが話している姿は、やはりちょっとした話題にもなりますし。

参加した私たちも、大勢の前で話すという経験をさせてもらって場慣れすることができています。高校によっては120人ほどの大勢の前で話をさせてもらえるのですが、そういった場でもパフォーマンスを落とさずにお話しできるようになり、その意味でも良い機会をいただけたなと思います。

おわりに

お客様や従業員などあらゆる方々に喜んでいただきたいという木村様の想いやお人柄がお言葉の1つひとつから溢れ出ており、大変感銘を受けました。同時に、TimeTactがポポラマーマ様の発展にさまざまな面から貢献できていることを大変嬉しく思いました。

今後もStudy Valleyは、TimeTactを通して企業様と学校機関をつなぎ、「社会とつながる探究学習」を進めてまいります。TimeTactの詳細は「TimeTact」の企業様向け紹介ページをご確認ください!

 

 

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【この記事の監修者】

田中 悠樹|株式会社Study Valley代表

田中 悠樹|株式会社Study Valley代表

東京大学大学院卒業後、ゴールドマンサックス証券→リクルートホールディングスに入社。同社にて様々な企業への投資を経験する中で、日本の未来を変えるためには子どもたちへの教育の拡充が重要であると考え、2020年に株式会社Study Valleyを創業。
2020年、経済産業省主催の教育プラットフォームSTEAM ライブラリーの技術開発を担当。
2024年、経済産業省が主催する「イノベーション創出のための学びと社会連携推進に関する研究会」に委員として参加している。