外資系企業(旧Citibank Japan)を経て、イギリスのケンブリッジ大学にて MBA を修了。 その後ドイツ銀行グループ、スイスオフィス勤務を経て、2014 年に African Business Institute をウガンダで設立し、世界中の大学から教師を招きながら自らも教壇に立ってビジネス教育を現地の人へ届けています。2021 年に AVODA GROUP を設立し、起業家養成とコンサルティングに従事されています。
AVODA, African Business Instituteはアフリカの貧困問題を解決し、現地市民を中流階級への仲間入りするためにビジネス教育を行なっています。 どちらも授業の半分はMBAのようなビジネス科目のレクチャーで、残りの半分はフィールドトリップや起業プログラムなど実践形式になっています。この実践形式の企業は卒業後もサポートが続き、メンターシップや卒業生ネットワークを通じてビジネスが軌道に乗る支援を行い、卒業生がしっかりとした生活基盤を築けることを目指しています。
https://avodagroup.org/home/
渡辺
今日はお忙しい中、インタビューのお時間をいただきありがとうございます。 はじめに、African Business Institute、AVODA を設立した目的や経緯について、また、なぜウガンダの地を選ばれたのかについて伺えますでしょうか?
そして、なぜウガンダなのかについては、2010年からケンブリッジ大学MBAで学んでいた時の出会いから始まりました。私はクリスチャンなので、毎週日曜日に教会に行ってました。その教会でたまたま出会った神学者がウガンダの大学の学長をしていて、一度アフリカでビジネスを教えて見ないか?と話が弾んだことから始まりました。 その後MBAを卒業して働きながらも、現地によく行き、2014年から協力や支援者を募って2016年に開校したのがAfrican Business Instituteです。
渡辺
幼少期の記憶から社会人生活、大学院留学を経てついに African Business Institute(以後、ABI) に繋がっているのですね。 ビジネス教育を選んだ理由はどのようなものがありますか?起業する、NPO なども選択肢にありましたか?
MBA 流のジェネラルマネジメントに倣い、前半はビジネスの基礎となるハードとソフトスキルを身につけます。後半では、学生一人ひとりが卒業までにビジネスモデルを考えて、実証実験をします。 その後、ABIの年一の投資フェアにアメリカやヨーロッパからの投資家を招き、実際に投資してもらい、事業化を目指して取り組みます。そして一番の特徴なのですが、その時にいつも強調する点は、このお金は投資金であり、支援金ではない事です。しっかりと返すプランがないとお金は出ないようにしてます。
渡辺
習って終わりではなく、実践までやるのですね。
塩光 様
ABI のミッションは「学生が自立できる生活基盤を築くこと」ですから、授業で聞いたことがあるレベルでは不十分です。しかしながら、ビジネスプランを考えて事業化して継続するにはスキル、戦略と覚悟が必要になってきます。
2006年シティグループ証券株式会社に新卒入社。業務本部にて社内外の日本株決済プロジェクトを主導。2015年より1年を超える育児休業を取得し、育児に奮闘しながら並行してMBAを修了。主夫生活を経て、2021年より株式会社Study Valley にて「STEAMライブラリー 未来の教室」の運営及びメディアに従事。