地元・江戸川区の企業と連携し探究学習を行っている学校法人 守屋育英学園 関東第一高等学校(東京都江戸川区、以下、関東第一高校)は、2024年9月11日(水)、株式会社ポポラマーマ(本社:東京都江戸川区、以下、ポポラマーマ)、株式会社Study Valley(本社:東京都江戸川区、以下、Study Valley)とともに探究学習成果発表会を実施しました。
関東第一高校では2022年4月より始まった「探究学習(総合的な探究の時間)」を活用し、江戸川区の地域課題に取り組む地域探究を行っています。2023年4月からはStudy Valleyが提供する探究学習サポートプラットフォーム「TimeTact」を通し、江戸川区の企業がTimeTact上で提供している企業課題に挑戦しています。
今回は、関東第一高校の1年生が2024年度の1学期から探究学習として取り組んできた、ポポラマーマの企業課題に対する成果を発表する会として開催されました。生徒は「リーズナブルな新商品の開発」「食品ロス対策と顧客満足度のバランスをとるには?」という実際にポポラマーマで検討されているテーマで、ポポラマーマ社員の皆さまやStudy Valley社員に対してプレゼンテーションをし、ポポラマーマ社員の皆さまからフィードバックを得ました。
【高校の探究担当の先生へ】
当メディアを運営する私たちStudy Valleyは「社会とつながる探究学習」を合言葉に、全国の高等学校様へ、探究スペシャリストによる探究支援と、社会とつながるICTツール「高校向け探究学習サービス『TimeTact』」を提供しています。
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探究成果発表会 概要
関東第一高校 100周年サイトより
日時 | 2024年9月11日(水) |
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会場 | 関東第一高校 |
発表者 | 関東第一高校特別進学コース1年生120名 |
内容 | 関東第一高校の生徒が探究学習として取り組んできたポポラマーマの企業課題に対する成果を、ポポラマーマ社員の皆さまやStudy Valley社員に対して発表する |
テーマ | 「リーズナブルな新商品の開発」「食品ロス対策と顧客満足度のバランスをとるには?」 |
探究学習とは
探究学習とは、日常生活などを通じて自ら課題を設定し、解決に向けて情報を収集・整理・分析したり、周囲の人と意見交換・協働したりしながら進めていく学習活動のことです。複雑で変化の激しい時代の中で、様々な状況に向き合い、他者と協業しながら課題を解決していく能力を養うことが主目的に置かれています。
2018年に発表された新学習指導要領により、2022年から全国の高等学校において「総合的な探究の時間」が必修化されています。
探究成果発表会の内容
今回の学習では生徒が10人程度のグループに分かれ、「リーズナブルな新商品の開発」「食品ロス対策と顧客満足度のバランスをとるには?」のどちらかのテーマを選んで取り組みました。
リーズナブルな新商品の開発
「リーズナブルな新商品の開発」では、ターゲットやコンセプトの設定、原価計算などビジネスにおいて抑えるべき観点を踏まえた上で、「冷製ヨーグルトシェイクパスタ」「チーズカレーパスタパン」などユニークなアイディアが発表されました。
ポポラマーマ社員の皆さまからは「少し改良を加えれば、実際に商品化することができそう」「コンセプトを工夫して付加価値をつけることができれば、価格設定を上げてもお客さまに満足いただける」などのコメントをいただきました。
食品ロス対策と顧客満足度のバランスをとるには?
「食品ロス対策と顧客満足度のバランスをとるには?」では、顧客満足度の維持・向上、オペレーション上の実現可能性といった観点を踏まえた上で、「生ごみを分解して飼料などに活用する「コンポスト』を導入する」「完食特典をつける」などさまざまな方向性の解決策が発表されました。
社員の皆さまからは「実際に社内で検討されたことがある施策が多く、レベルの高さを感じる」「コンポストは各店舗には導入できないため、一括でまとめて処理する施設が必要になる。そうなると運搬が必要となり、かえって環境負荷が高くなる可能性がある」などのコメントをいただきました。
参加者の感想
生徒の感想
何度も試作を繰り返し、どのような観点でどのようなフィードバックを受けそうか考えながらプロジェクトを進めていくのは、楽しくもあり大変でもありました。さまざまな観点から何度もレシピを見直してきましたが、今回ポポラマーマの社員さんからフィードバックをいただいたことで、まだまだ改善できる余地があるんだとわかりました。
関東第一高校 先生のコメント
生徒にはまずは「キャリアの選択肢は1つではなく、多種多様な仕事で世の中が成り立っている」ということを知ってもらい、さまざまな視点から自分のキャリアや物事を考えられるようになってほしいという思いがあります。今回ポポラマーマ様に授業にご参加いただいたことで、普段考えていらっしゃる視野の広さや、プロジェクトを遂行する上で関わる仕事・人の多さなどが、少しでも生徒に伝わったのではないかと思います。
また企業様に授業にご参加いただくというイベントは、生徒にとって普段の授業とは異なる特別な体験になります。生徒たちは1グループ10人程度の大人数でスライドの作成や実際の発表など役割を分担し、この日のために準備を重ねてきました。今回の授業が生徒たちの印象に残り、自信の形成や得意分野の発見につながればと思っています。
ポポラマーマ様のコメント
どの発表も抑えるべき観点が抑えられていたり、レシピの改良などPDCAを回してアウトプットに反映させていたりなど、高校1年生とは思えないレベルの高さを感じました。また高校生ならではのユニークなアイディアに多数触れることができ、弊社としても視野や発想を広げる一助となりました。
ポポラマーマを身近に感じていただけることは弊社としても大変ありがたく、生徒の方々の学びにも貢献できているのであれば本当に嬉しく思います。さらなる学びにつなげるのであれば、実際に店舗のキッチンを見学いただくなど、現場のイメージを少しでも広げた上で再度課題に取り組んでいただけると良さそうです。今後も江戸川区の企業として、地元の生徒の学びや成長に貢献していければと思います。
Study Valley 担当者のコメント
ポポラマーマ様もコメントしていらっしゃるとおり、高校1年生は探究学習に初めて取り組む学年であるにも関わらず、本当にレベルの高い発表でした。先生にもポポラマーマ様にも、大変前向きに取り組んでいただいた成果だと感じています。
今回の学びを踏まえて、以降は別企業様の課題に取り組んでいただきます。本発表会でいただいたコメントを以降の学習にも取り入れられるよう、またご参画いただく企業のご担当者様にも前向きに取り組んでいただけるよう、引き続きしっかりとサポートをしてまいります。
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【この記事の監修者】
田中 悠樹|株式会社Study Valley代表
東京大学大学院卒業後、ゴールドマンサックス証券→リクルートホールディングスに入社。同社にて様々な企業への投資を経験する中で、日本の未来を変えるためには子どもたちへの教育の拡充が重要であると考え、2020年に株式会社Study Valleyを創業。
2020年、経済産業省主催の教育プラットフォームSTEAM ライブラリーの技術開発を担当。
2024年、経済産業省が主催する「イノベーション創出のための学びと社会連携推進に関する研究会」に委員として参加している。