地元愛媛の企業が抱える活きた課題を解決する探究学習を行っている愛媛県立松山西中等教育学校(愛媛県松山市、以下、松山西中等教育学校)は、2024年7月2日 (火) 、県内9企業とともに、第6回目の授業(全6回)で、探究学習成果発表会を行いました。
松山西中等教育学校は2022年4月より始まった「探究学習(総合的な探究の時間)」を通じ、愛媛県の企業が抱える活きた課題に取り組み、新たな魅力創生につながるオリジナルプラン作成を目指す、地域探究を行っています。現在、5年生(高校2年生)149名が9企業のリアルな課題に挑戦しています。
【高校の探究担当の先生へ】
当メディアを運営する私たちStudy Valleyは「社会とつながる探究学習」を合言葉に、全国の高等学校様へ、探究スペシャリストによる探究支援と、社会とつながるICTツール「高校向け探究学習サービス『TimeTact』」を提供しています。
現在、探究に関する無料相談会を開催中です。探究へのICT活用や外部連携にご興味ある方、お気軽にご連絡下さい。ご予約はこちら(2024年3月現在、問い合わせが急増しております。ご希望の方はお早めにご連絡ください)。
【企業のCSR広報ご担当者様へ】
CSR広報活動の強い味方!
探究教育を通して、学校と繋がるさまざまなメリットを提供しています。
まずはお気軽に「教育CSRサービスページ」より資料をダウンロードください。
また無料相談も可能です。些細なご相談やご質問、お見積りなど、お気軽にご相談ください。
愛媛県内の高校生と地元企業をつなぐ「みきゃん探究」
探究学習は、変化の激しい社会に対応できる、よりよく課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力を育成することを目標にした学習で、①問題設定、②情報の収集、③分析、④まとめ・表現、というプロセスを繰り返すプロジェクト型の学習です。2022年4月から高校で必修化されています。
また、これまで文部科学省は、地域の学習環境を活用し、実社会や実生活の課題を取り上げ、教員以外のメンバーも参画した「チームとしての学校」を提唱してきました(【総合的な探究の時間編】高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説より )。
教育効果に加えて、教員の働き方改革の文脈でも注目を集めている学校の地域連携は、探究学習においても、重要とされています。
株式会社テレビ愛媛と株式会社Study Valley(以下 Study Valley)は 、2022年度からICT教材(TimeTact)で高校生の探究学習をサポートする「みきゃん探究」を実施しています。探究学習という新しい授業の中で、愛媛県内の高校生と企業をつなぎ、地元の大人が一丸となって高校生の探究学習をサポートし、地域の人材育成と新しい価値の創造を目指す取り組みです。
松山西中等教育学校 探究活動概要
開催概要 | 2024年7月2日(火) 方法:対面 |
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参加企業(五十音順) | アビリティーセンター株式会社、株式会社伊予銀行、株式会社愛媛銀行、オオノ開發株式会社、月心グループ(公益社)、KOYO(興陽商事株式会社)、重松兄弟設備株式会社、株式会社テレビ愛媛、株式会社マルミ |
実施内容 | ・生徒による探究成果発表 ・生徒の発表について企業からの講評 |
実施のねらい | 地元の高校生と企業が直接結びつくことで、新たな地域価値創造を一緒に目指す |
生徒が取り組んでいる探究テーマ
アビリティーセンター株式会社 | 「自分の可能性を広げる」仕事との向き合い方とは? |
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株式会社伊予銀行 | 地域のお客さまの課題を解決する、伊予銀行の新サービスを提案しよう |
株式会社愛媛銀行 | 愛媛銀行と一緒にあなたの地域産業を盛り上げる取り組みを提案しよう |
オオノ開發株式会社 | 「未来の農業」をアピールする方法を考えよう 遠隔操作の普及率を上げるためにすべきことは? |
月心グループ(公益社) | 普段伝えきれない想いを伝える、人生の卒業式とは? |
KOYO(興陽商事株式会社) | 「健康」「家計」「家族」、全てにやさしい理想の住宅を提案しよう |
重松兄弟設備株式会社 | 空気を換えて我々の生活をより豊かにする方法を提案しよう |
株式会社テレビ愛媛 | ストリーミングサービスやYouTubeでは実現できない、テレビならではの企画を考えよう メディアリテラシー時代の情報との向き合い方とは? 地域密着型テレビの価値とは? |
株式会社マルミ | ブリの革命:完全養殖の未来を拓く 海の砂漠化「磯焼け」に対するマルミの取り組みを成功させる方法とは? |
参加者の様子
生徒の様子
生徒たちは、各企業に提案する際、緊張が入り混じった表情を見せながらも、自信を持って検討したアイディアを熱心に説明していました。各企業を理解しようと努める積極的な取り組み姿勢も見られました。
企業からの講評では、アイディアの出来を評価してもらい、嬉しそうにはにかむ生徒もいました。各フィードバックを真剣に受けとめ、授業後に企業担当者に積極的に質問をする生徒も見受けられました。自分たちのアイディアが、現実のビジネスシーンでどのように機能するかに思いを馳せることが出来ました。
参加企業の様子
各企業からは、生徒たちが提案したアイディアに対して、前向きなフィードバックが行われました。生徒らからの提案内容について、実現可能性や具体性を的確なコメント共に評価してくださいました。「自社の若手が考えたのかと思った」等、驚きを交えながらコメントされる様子もありました。専門的な視点から、改善点や追加情報も生徒に教えていただき、双方向でのコミュニケーションが活発になる場面も見られました。
今後もStudy Valleyと株式会社テレビ愛媛は、みきゃん探究を通じ、県内企業と高校生をつなぎ、探究学習を進めていきます。
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【この記事の監修者】
田中 悠樹|株式会社Study Valley代表
東京大学大学院卒業後、ゴールドマンサックス証券→リクルートホールディングスに入社。同社にて様々な企業への投資を経験する中で、日本の未来を変えるためには子どもたちへの教育の拡充が重要であると考え、2020年に株式会社Study Valleyを創業。
2020年、経済産業省主催の教育プラットフォームSTEAM ライブラリーの技術開発を担当。
2024年、経済産業省が主催する「イノベーション創出のための学びと社会連携推進に関する研究会」に委員として参加している。