探究学習

【イベントレポート】2024年7月13日「ひなた探究キャンプ」が開催されました

2024年7月13日、宮崎県内5つの高校、5つの企業が参加し、「ひなた探究キャンプ」が開催されました。

今回のキャンプでは、高校生と企業が協働して、地域・社会の課題を探究する効果的な「テーマ」を100分間で見つけることを目標として活動が行われました。

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活動概要

現在、全国の高校生が取り組む探究活動ですが、「良い探究活動」を実現するには様々なハードルがあります。しかし、高校生にとっては、いきなりそのハードルを越えることは難しいでしょう。そこで、今回の「ひなた探究キャンプ」では、そのハードルの一つである「テーマ」の設定に着目しました。
その「テーマ」の設定ですが、探究活動において最重要ポイントと言っても過言ではありません。というのも、テーマが探究活動全体の軸となり、この難易度や実現可能性の程度によって探究の質が左右されるからです。
今回の活動概要は以下の通りです。

開催概要開催日:2024年7月13日(土)

方法:オンライン(Zoom)

参加企業
(順不同)
認定こども園 伊勢ケ浜保育園(以下、伊勢ケ浜保育園)

株式会社フレッシュ青果(以下、フレッシュ青果)

宮崎電子機器株式会社(以下、宮崎電子機器)

宮崎歯科技術専門学校

株式会社南九州みかど(以下、南九州みかど)

参加学校
(順不同)
宮崎県立小林高等学校(以下、小林高校)

宮崎県立宮崎商業高等学校(以下、宮崎商業高校)

宮崎県立都城西高等学校(以下、都城西高校)

宮崎県立宮崎農業高等学校(以下、宮崎農業高校)

宮崎県立日南高等学校(以下、日南高校)

実施内容
  • テーマ設定のポイント講義(20分)
  • 自己紹介(5分)
  • グループ内でテーマのディスカッション(20分)
  • 企業説明(5分)
  • 質疑応答(5分)
  • グループ内でテーマのディスカッション(20分)
  • 企業への中間発表、企業からのフィードバック(10分)
  • グループ内でテーマのディスカッション(25分)
  • 企業への最終発表、企業からのフィードバック(10分)
実施のねらい高校生と企業が協働して、地域・社会の課題を探究する効果的な「テーマ」を見つける

生徒:企業の知見を学び地域・社会の課題にアプローチする事で、実践的な探究スキルを身につける

企業:自社の知見を元にアドバイスを行うことで、未来を担う若者の育成に貢献する

テーマ設定のポイントの講義をもとに、参加した高校生は企業と共にテーマ設定、ブラッシュアップしました。本イベントでは、100分間という限られた時間の中で、様々なテーマを生むことができました。

過去のイベントはこちら「ひなた探究Fes2024」が開催されました

「ひなた探究キャンプ」での学び

本イベントにおいて、参加した高校生は主に2つの「テーマ」の設定のポイントを学習しました。

1良いテーマの条件

まず、「テーマ」設定のポイントとして良いテーマの基準を学習しました。前述した通り、探究活動の成功には良いテーマを設定することが不可欠です。講義の中では以下の2つの基準で考えることの重要性を学習しました。

 基準  

  • 「どうなるんだろう」とワクワクする/知りたいと強く思うこと
  • 難しすぎない、簡単すぎない。具体化されていること

2企業の協力の重要性

次に「テーマ」設定のポイントとして企業の協力の重要性を体験しました。
探究学習では、自らが見つけた課題をもとにテーマを設定します。しかし、課題について専門知識や経験が少ない高校生にとって、現実味のある課題を設定することは難しいのが現状です。そこで、「その課題に向き合っている企業と協力することで良いテーマにできる」ということを本イベントにて体験しました。

「ひなた探究キャンプ」イベントの様子(一部)

本イベントでは参加した高校生が10個のグループに分かれ、他校の生徒、ファシリテーターと共に宮崎県の地域課題について「テーマ」の設定にチャレンジしました。
本記事では「地産地消の促進」に取り組んだグループについて紹介します。

STEP1:地域・社会の課題を知る

STEP1として「地域・社会の課題を知る 」活動を行いました。
テーマ設定をする上では解決したい課題に対して、どの程度理解があるかが重要になります。そこで、まずは、宮崎県で起こっている社会課題「地産地消が促進されないのはなぜ?」といった疑問をもとに課題について深掘りしました。
その後、課題について、参加した生徒の持つ疑問のもと、実際に宮崎県の地産地消に対し、様々な取り組みを行うフレッシュ青果の長様に生徒が様々な質問をし、課題に対しての理解を深めました。

STEP2:探究テーマを考える

STEP2では実際に探究のテーマを考えました。
STEP1の質問への回答をもとに、まずはどんなテーマができそうか案を出し、ブラッシュアップしました。その後、考えたテーマを再びフレッシュ青果、長様に発表し、企業目線からそのテーマについてのアドバイスをいただきました。

STEP3:探究の仮説を改善する

STEP3では、STEP2でいただいたアドバイスをもとに、さらにテーマをブラッシュアップしました。
実際にその課題に取り組む企業からのアドバイスにより、生徒が設定するテーマが格段に実現可能なものへとブラッシュアップされていきました。
このイベントを通して、参加した生徒はテーマ設定のポイントや探究活動において企業との協力の大切さを学ぶことができました。

「ひなた探究キャンプ」に参加した企業・生徒の感想

本イベントに参加した企業・高校生から様々な感想が届きました。その一部を紹介します。

「ひなた探究キャンプ」に参加した企業の感想

企業目線での鋭いフィードバックもありましたが、熱心に探究に取り組む高校生を応援する声が非常に多く寄せられました。

 参加企業の感想(一部)  

  • こんな仕事があるのだ!と知ってもらえる素晴らしい機会でした
  • サイバーセキュリティへの興味喚起ができた
  • 高校生が地域課題についてどんな風にとらえているか知れてよかった。

「ひなた探究キャンプ」に参加した生徒の感想

高校生にとっては難しい部分もありましたが、グループの探究活動や企業の方々とのコミュニケーションを通して新たな視点や価値観を身につけることができた生徒も多くいました。

 参加した生徒の感想(一部)  

  • 誰に届けたいかニーズやターゲットを考えることが大切だとわかった。
  • 身近なところに探究の問いがあるというのがわかった
  • 生徒だけでテーマを考えるとこれでほんとにいいのかな?大丈夫なのかな?と不安になることが多いが、今回イベントでは楽しく考えられて良かった
  • ワクワクすることや俯瞰して探求を行っていくことが大切だと理解した

今後もStudy Valleyとテレビ宮崎は、探究の成果発表会などを通じて、県内企業と高校生をつなぎ、地域の魅力創生、人材育成に取り組んでいく予定です。

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【この記事の監修者】

田中 悠樹|株式会社Study Valley代表

田中 悠樹|株式会社Study Valley代表

東京大学大学院卒業後、ゴールドマンサックス証券→リクルートホールディングスに入社。同社にて様々な企業への投資を経験する中で、日本の未来を変えるためには子どもたちへの教育の拡充が重要であると考え、2020年に株式会社Study Valleyを創業。
2020年、経済産業省主催の教育プラットフォームSTEAM ライブラリーの技術開発を担当。
2024年、経済産業省が主催する「イノベーション創出のための学びと社会連携推進に関する研究会」に委員として参加している。