高校新卒採用をするため、企業が進路指導の先生を訪問し、会社概要や求人などを紹介する「高校訪問」。営業職など普段から社外の人と接している人であっても、いざ高校訪問をしようとなると、マナーについて気になる点も多いのではないでしょうか?
特に気になる人が多い「服装」や「手土産」について、服装はジャケット付きのスーツ、手土産は不要というのが基本になります。本記事では、高校訪問におけるマナーに焦点を当てながら、準備物や服装などについて詳しく解説をしていきます。
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7つのステップ!高校訪問の一般的な流れ
高卒採用に取り組もうと決めてから実際に高校を訪問するまで、以下7つの工程があります。
- 高校訪問における目標を設定する
- 高校訪問で訪問する学校を選定する
- 訪問する高校にアポイントメントを取る
- 高校訪問に持参する資料を作成する
- 高校訪問で伝えたい・聞きたい情報を整理する
- 実際に高校を訪問する
- お礼メールを送る
流れをひととおり把握してから、1つひとつの工程に取り組むと良いでしょう。
①高校訪問における目標を設定する
まずはどんな人を何人採用したいのか、明確にする必要があります。やみくもに採用活動を始めるのではなく、自社の人員計画を踏まえて具体的な目標を立てましょう。
②高校訪問で訪問する学校を選定する
同じ「高校」でも、全日制か通信制か、普通科か商業・工業科か、など様々あり、1つひとつの高校ごとに就職事情は異なります。自社の採用目標や要件に合いそうな高校を選定し、訪問リストを作成すると良いでしょう。
③訪問する高校にアポイントメントを取る
高校訪問をする際には、できる限りアポを取りましょう。比較的電話がつながりやすい時間帯は、全日制であれば10:00〜11:00、定時制であれば14:00〜16:00ごろです。この時間帯に電話をかけると良いでしょう。
アポの取り方については、こちらの記事で詳しく解説しています。例文も用意しています、ぜひ参考にしてください!
④高校訪問に持参する資料を作成する
求人票の公開が解禁される7月1日以降に訪問する場合は、求人票を作成して訪問しましょう。7月以前、以降、どちらであっても、会社案内の冊子や高卒採用向けに雰囲気が伝わるパンフレットを作成し、併せて持参すると良いでしょう。
なお高卒採用では特に、高校生本人に加えて高校の先生や保護者に対しても、自社の魅力を伝える必要があります。高校生本人に魅力を伝えるのはもちろん、先生や保護者が重点的に気にしそうな、自社の活躍ぶりや成長性、研修制度の手厚さなども意識して資料を作成すると良いです。
⑤高校訪問で伝えたい・聞きたい情報を整理する
資料作成と並行して、訪問当日にこちらから伝えたい情報や、逆に相手から聞き出したい情報を整理しておきましょう。7月以前に訪問する場合は自社の紹介と相手高校の就職事情を、7月以降に訪問する場合は具体的な求人内容とその求人に合致した生徒がいるかどうかを、それぞれ情報交換するのが一般的です。
またこちらから伝えたい情報については、事前にトークの練習をしておくとスムーズです。普段働いている会社のことであっても、いきなり他者に説明するのは難しいものです。どのような順番で何を話すのかを決め、実際に誰かに向けて話をしてみると良いでしょう。
⑥実際に高校を訪問する
ここまで準備を進めたら、いよいよ実際の訪問です。当日は5〜10分前の到着を心がけましょう。合計2人までであれば、高卒入社で活躍している入社1〜3年目の若手社員なども同伴させると効果的です。
話す内容は、事前に準備してきた伝えたいこと・聞きたいことリストを元に進めると良いでしょう。とはいえもちろん、話の流れに応じて柔軟に話題を変更しても構いません。先生との関係性構築を大切にしつつ、採用につなげられるような情報交換ができるように話を展開していきましょう。
⑦お礼メールを送る
無事に訪問を終えた後は、できれば当日中、遅くとも翌日の午前中までにはお礼メールを送りましょう。訪問前に下書きを準備しておき、訪問後に実際の訪問で学んだことや感想などを加えて送るとスムーズです。
お礼メールの詳しい書き方や例文については、こちらの記事でご紹介しています。
高校訪問の服装はスーツが基本
高校訪問をする際の服装は、ジャケット付きのスーツで行けば間違いがありません。一般的に高校訪問の時期は7月前半と暑い時期にはなりますが、大切な商談と同じ心持ちでしっかりとジャケットまで用意するのが無難です。
学校の雰囲気に合わせても良い
一方で学校によっては先生がフォーマルな格好をしているとは限らず、ビジネスカジュアルなど多少ラフな服装で訪問してもまったく問題ない場合もあります。母校に訪問したり、以前に社内の誰かが訪問をしていたりなど、学校側の雰囲気を把握している場合はそれに合わせると良いでしょう。
ユニフォームや作業着などは避けたほうが無難
なお高校訪問の場合は、普段仕事をしているユニフォームや作業着など、仕事の雰囲気を伝える服装で行く必要はありません。なぜなら生徒と直接話ができるわけではなく、あくまで話をしに行く相手は学校の先生だからです。先生が相手であっても、仕事の雰囲気が伝わるような服装を好意的に捉えてもらえる場合もありますが、一般的な社会人として失礼のない服装で訪問することを優先させた方が良いでしょう。
高校訪問に必要な持ち物とは?手土産は不要?
高校訪問の持ち物は、情報伝達面とマナー面の両方から揃える必要があります。どちらか一方だけでは、最終的な目的「高卒採用を成功させる」を達成できなくなる可能性が高くなります。必ずどちらも用意しましょう。
求人票・会社説明資料・名刺は必須
「先生に情報を伝える」という観点から、求人票・会社説明資料・名刺の3点は必須となります。ただし7月以前の訪問であれば、その年度の求人票は持参できないので注意が必要です。
とはいえ「前年度のもので構わないので、参考資料として求人票を持参してほしい」と思っている先生も多数います。用意できるのであれば、前年度以前の求人票を持参すると良いでしょう。
また自社製品や業務で使用している道具など、業務内容がイメージしやすくなるものがあれば併せて持参しましょう。現物があることで話が弾みやすく、先生の印象に残りやすいという効果もあります。
スリッパやメモ帳・ペンも持参する
マナーの観点から、スリッパやメモ帳・ペンも持参すると良いです。ほとんどの学校は土足禁止です。スリッパを用意してくれる場合もありますが、念のため持参しておくとスムーズです。
またメモはPCではなく、メモ帳とペンで取ると良いです。近年学校でもデジタル化が進んではいますが、対面して話す場ではPCではなくメモ帳とペンが良いと考える先生もいます。メモ帳とペンを用意し、交換した情報をしっかりと書き残すようにしましょう。
手土産は基本的には不要
高校訪問をする際に、手土産を持参する必要はありません。「手土産を持参しなかったからという理由で求人を紹介してもらえない」ということはありませんし、逆に「手土産を持参したからという理由で求人を紹介する」ということもありません。
とはいえ、「手土産をもらって悪い気はしない」というのが一般的な感じ方ではあります。もし自社製品が食品や日用品など、先生個人として受け取っても嬉しいものであれば、会社紹介の意味も兼ねて手土産として持参しても良いでしょう。また自社製品でなくても、1000円〜3000円程度の一般的な菓子折りであれば、気を遣わせずに受け取ってもらえる可能性が高いです。
ただ繰り返しになりますが、高校訪問に手土産は不要です。学校によっては手土産の受け取りをすべて断っている場合もあるため、どうしても持参したい場合は事前に確認しておくと良いでしょう。
高卒採用をしたい企業担当者の方必見!採用にも寄与する探究学習のサポートプラットフォーム「TimeTact」
当メディアを運営する私たちStudy Valleyは「社会とつながる探究学習」を合言葉に、探究学習サポートプラットフォーム「TimeTact」を提供しています。
探究学習とは、日常生活などを通じて自ら課題を設定し、解決に向けて情報を収集・整理・分析したり、周囲の人と意見交換・協働したりしながら進めていく学習活動のことです。 高等学校では「総合的な探究の時間」などの科目において、探究学習を導入した授業が行われています。
探究学習の詳細については、こちらの記事でご紹介しています。
「TimeTact」とは?
「TimeTact」とは、全国の教育機関を対象とし、主に高等学校に導入されている探究学習サポートプラットフォームです。「TimeTact」を通して、全国の教育機関様に対しては探究学習の実施をサポートする機能を、企業様に対しては生徒に自社の課題に取り組んでもらう場・機会を提供しています。
「TimeTact」を導入いただいた企業様は、自社の課題を探究テーマとして、自社概要や事業内容をインプット資料としてコンテンツ化し、授業の教材として「TimeTact」を通じて生徒へ提供できます。それにより、生徒に自社概要や事業内容を閲覧してもらったり、自社課題に取り組んでもらうことができます。
自社課題に取り組んだ生徒に対しては、「TimeTact」を通して成果へのコメントをすることができます。また生徒の発表を聞いたり、フィードバックをしたりする探究学習成果発表会を開催し、生徒と直接交流することもできます。
探究学習成果発表会の例はこちらでご紹介しています。
「TimeTact」が高卒採用に寄与する3つの理由
「TimeTact」は高卒採用を検討している企業様に、ぜひ導入いただきたいサービスです。
①会社や事業について理解を深め興味を持ってもらえる
就業経験がほとんどない高校生にとって、会社や事業について理解を深めたうえで興味を持つのは大変難しいことです。理解が深まらないまま就職先を決めてしまうことで、ミスマッチや早期離職につながってしまいます。
「TimeTact」では、「TimeTact」を導入いただいた企業様の自社課題を探究テーマとしてコンテンツ化し、生徒へ提供しています。生徒は会社や事業についてインプットをしながら、課題について自ら解決策を検討し、アウトプットをします。このインプットとアウトプットの機会をセットで提供することで、表面的ではない、事業や仕事の内容、取り組んでいる課題などを把握したうえでの興味を持ってもらうことができます。
「TimeTact」の導入事例については、こちらの記事をご覧ください!
https://www.blog.studyvalley.jp/2024/07/05/%e3%80%90%e5%b0%8e%e5%85%a5%e4%ba%8b%e4%be%8b%e3%80%91%e9%ab%98%e6%a0%a1%e7%94%9f%e3%81%ae%e8%87%aa%e7%94%b1%e3%81%aa%e7%99%ba%e6%83%b3%e3%82%92%e5%9c%b0%e5%9f%9f%e3%83%bb%e7%a4%be%e4%bc%9a%e8%b2%a2/
②生徒に直接接触する機会を得られる
採用活動において自社の魅力を伝えるためには、求職者と直接話をすることが大変重要です。しかし高卒採用においては、生徒と直接接する機会はほとんどありません。
「TimeTact」を導入することで、「TimeTact」を通して自社課題に取り組んだ生徒・学校に対し、生徒の発表を聞いたりフィードバックをしたりする探究学習成果発表会を開催できます。会社や事業について理解を深めてもらうことはもちろん、社員の人柄や雰囲気など直接接するからこそ伝わる魅力も伝えることができます。
③採用競争に勝つブランディングができる
近年では「企業の社会的責任」に対する注目が集まっており、高卒採用においても「世の中の役に立ちたい」「社会貢献がしたい」と考えている生徒は少なくありません。
「TimeTact」を通して教育支援に参加することで、社会貢献性の高い企業としての認知が高まり、優秀で意欲的な人材の採用が期待できます。
「TimeTact」を導入するその他のメリット
「TimeTact」を導入いただくことで、高卒採用への寄与以外にも認知向上・社内活性化など様々な効果が期待できます。
未来の市場を創造
教育への参画は、若い世代に自社製品やサービスを知ってもらう機会となり、将来の消費者との関係構築にも寄与します。
社員のやる気を刺激—教育支援で見える社内活性化の効果
企業課題を探究テーマとして学生と一緒に考えることで、仕事への満足度や企業への帰属意識を強化し、社内活性化と生産性の向上が期待できます。
地域との強い繋がりを形成
地域の学校や生徒と直接関わることで、地域内での企業の認知度と好感度が大幅に向上します。
最小限のリソースで導入できる
当社では、採用・認知向上・社内活性化の課題抽出から、探究テーマの設定および、探究学習における取り組みまでの一切をサポートしています。企業様には最小限のリソースで取り組んでいただけます。
詳細は「TimeTact」の企業様向け紹介ページをご確認ください!
【高校の探究担当の先生へ】
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【この記事の監修者】
田中 悠樹|株式会社Study Valley代表
東京大学大学院卒業後、ゴールドマンサックス証券→リクルートホールディングスに入社。同社にて様々な企業への投資を経験する中で、日本の未来を変えるためには子どもたちへの教育の拡充が重要であると考え、2020年に株式会社Study Valleyを創業。
2020年、経済産業省主催の教育プラットフォームSTEAM ライブラリーの技術開発を担当。
2024年、経済産業省が主催する「イノベーション創出のための学びと社会連携推進に関する研究会」に委員として参加している。