そもそも探究学習を高校でやる意味とは?
探究学習は、学生が学びたいことを決め、それについて研究を進め、自分なりの答えを見つけることを目的とした学習方法です。高校で探究学習を行うことで、学生は自己主体的に学び、問題解決能力や調査・分析能力などのスキルを向上させることができます。また、探究学習を通じて学生は現実世界の問題に直面し、それらを解決するためのアイデアを考え出すことができるので、社会人としての役に立つ能力も身につけることができます。
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問題解決能力は社会で本当に必要とされているの?
問題解決能力は社会で非常に重要なスキルと言われています。現代社会は複雑で変化の激しい環境であり、膨大な情報やデータの中から正しい判断を下し、解決策を見つけることが求められます。また、問題解決能力は個人だけでなく、チームや組織全体でも必要です。多様な人々が参加したり、様々な視点から問題を考えることができることで、より質の高い解決策を見つけることができます。
仕事上、困難な課題を解決する能力は必須スキルとなり、ビジネスにおいても多くの競争がある中で優れた成果を上げることができる人材として高く評価されます。
社会人としての役に立つ能力として問題解決能力は非常に大切です。
問題解決能力を養うために探究学習以外に他に方法はないの?
探究学習は問題解決能力を養うための有効な方法の一つですが、他にもさまざまな方法があります。
例えば以下のような方法があります。
- プロジェクト・ベース・ラーニング:実際の課題に取り組んで解決を求めることで、問題解決能力を養うことができます。
- ゲーム・ベース・ラーニング:ゲームを通じて問題解決能力をトレーニングすることができます。
- シミュレーション・ラーニング:コンピュータやVRを使って、現実世界の問題を再現し、解決することで能力を養うことができます。
- スキル・トレーニング:問題解決に必要なスキルを習得することで、能力を養うことができます。
また、実際に問題を解決する機会を持つことも大切です。仕事やプライベートなど、日常生活においても自分で問題を見つけ、解決する機会を探してみることで、能力を養うことができます。
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問題解決に必要なスキルは具体的にどんなものがあるの?
問題解決に必要なスキルは多岐にわたりますが、一般的には以下のようなスキルが挙げられます。
- 情報収集能力:問題を解決するために必要な情報を収集し、分析する能力。
- 問題定義能力:問題を明確に定義する能力。
- 思考力:問題を分析し、解決策を見つける能力。
- 創造力:新しいアイデアを思いつく能力。
- 決断力:問題を解決するために必要な決断を下す能力。
- コミュニケーション能力:自分の意見を正確かつ明確に伝えることができる能力
- チームワーク能力:協力して問題を解決する能力
これらのスキルを養うことで、問題を見つけ、分析し、解決策を見つけることができるようになります。 探究学習を通じて習得したスキルは実際に問題解決に応用することができるようになり、自分自身で解決策を見つけられる能力も高めることができます。
問題定義能力はどうすれば身につきますか?
問題定義能力を身につけるには、以下のような方法が有効です。
- 慣れること: 問題を定義することが普段からの習慣になるよう意識しましょう
- 情報収集: 問題を理解するために必要な情報を収集し、分析しましょう
- 目的を明確に: 問題を解決するための目的を明確に定めましょう
- 問題を見る角度を変える: 問題を異なる視点から見ることで、新しい発見をすることができます
- グループディスカッション: グループで話し合うことで、他の人と異なる視点を聞くことができます。
また、実践的な経験を積むことでも問題定義能力は向上します。実際にプロジェクトや課題に取り組んで、問題を定義し、解決することで、スキルを習得しましょう。
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【この記事の監修者】
田中 悠樹|株式会社Study Valley代表
東京大学大学院卒業後、ゴールドマンサックス証券→リクルートホールディングスに入社。同社にて様々な企業への投資を経験する中で、日本の未来を変えるためには子どもたちへの教育の拡充が重要であると考え、2020年に株式会社Study Valleyを創業。
2020年、経済産業省主催の教育プラットフォームSTEAM ライブラリーの技術開発を担当。
2024年、経済産業省が主催する「イノベーション創出のための学びと社会連携推進に関する研究会」に委員として参加している。